咲宮家族の日記帳

「…ああ、もう」
「何なんだよ、らしくねーな」
「うっさいわね、響には関係ないわよ　…ってなんで私の部屋にいるのよ！」
「英語の辞書返しに来たんだろうが。お兄様を不法侵入扱いしないでクダサイー」
「そう言えば貸してたわね。忘れてたわ」
「ヒデぇな、おい。　で、どうしたんだよ。殴って発散できるんなら相手するぜ？」
「…殴られてくれるの？」
「アホか。ゲートに一緒に行くって意味だよ」
「それはパス」
「…ふぅん？　相当重傷だな」
「何よ。私が悩んでる原因分かってるって言うの？」
「ボチボチは」
「…ね、響。　どうしたらいいと思う？全然さっぱりしないの。気持ち悪くて吐きそう」
「花見にでも行ってこいよ。春翔誘って」
「え？」
「部屋で一人ウジウジ悩んでるから分かんねぇんだろ。外に出て花でも見て頭ん中整理してこい。」
「…」
「ん？　何か不満か？」
「響じゃダメなの？」
「俺が話聞いたら、俺の答え出しちまうだろ。お前の問題だ。聞き上手にでも話して来い」
「…そうね。ありがと」
「へいへい。んじゃ、ちょっと和英借りてくわ」
「ページ折るのやめてよ？付箋にして」
「分かってるってのー」


と言うワケで春ちゃんをお誘いして律ちゃんは花見に行く事に。
彼女がもやもやしてる事は、まあ、いずれハッキリ出来ればなーと。
背後が花見に行きたかっただけじゃないんだからね！

余談。
律花と響は同じ寮…と言うか、シェアハウス的な場所に住んでます。
それにしてもこの設定を生かすのに、双子同じ寮のクラブに入らせるべきかどうか悩み中。
そもそもしばらく忙しいから、満足に動かせないのがなー（うだうだ